様々な宝石を組み合わせて野バラを立体的に模った

夢のように美しいうっとりするようなブローチです。


これは1900年頃のオーストリアのアール・ヌーヴォーの作品で、

当時、ロッククリスタルを用いた花のジュエリーが流行しましたが、

このブローチは別格の作品で素材使いの贅沢さなどが際立っています。

現在、市場に残っているものの多くはネフライトを葉の部分に用いた

ヴィンテージのものが見られますが、このように古い作品は希少です。


使われている宝石は

イエローダイヤモンド、ダイヤモンド、オパール、エメラルド、ロッククリスタルなど、

繊細な色合いのものが選ばれ、

全体的に優美な雰囲気にまとめられておりセンスの良さを感じます。


花の部分は立体的に彫刻されたロッククリスタルで出来ていて

表面はすりガラスのような艶消しで

優しく儚い質感なのが素敵です。








おしべ、めしべの部分も細かくて丁寧な作りです。

おしべにはダイヤモンドが、

めしべには美しいイエローダイヤモンドがセットされており、

白い花の中にイエローダイヤモンドが輝きながらふんわりと浮かび上がるようで綺麗です。





葉の部分には遊色が美しい艶やかで瑞々しいオパールがセットされています。

オパールの一部に若干ひび割れが見られ、写真では拡大されてしまいますが、

実物は殆ど目立ちません。





茎の部分には瑞々しいカリブレカットのエメラルドが流れるような曲線にあわせてセットされています。







ブローチの形にあわせて作られた革張りのオリジナルボックス入りです。

複雑な形のボックスは作るのが難しくアンティークのボックスの良さを感じます。